The Rabble: Vibe Made Cream Template T-shirt
SUBJECT: 社内における流行病(認知リグレッション)の発生報告
この度、社内のシニアエンジニアより人事部へ、ある「流行病」に関する報告があったため共有します。本内容は読者の心身に深刻な影響を与える可能性があります。リスクを考慮の上、ご一読ください。万が一、同様の症状(認知のバグ)が発生した場合は、サステナビリティ・プロトコルを確認するか、直ちに人事部まで報告してください。
症例エリート・プライドの崩壊
[症例報告:シニアエンジニアの独白]
テーマ:コーディング、および自己への嫌悪。
2025年2月、私の世界は突如として「クリーム色」と「セリフ体」に変貌しました。今思えば、2024年までは牧歌的な時代だったと言えます。AIエージェントは隔離されたコンテナ内でGitHubリポジトリをクローンし、バーチャルな仮想環境で遊んでいただけでした。私たちは彼らの児戯を微笑みながら眺め、まだ自負(余裕)があったのです。
しかし、世界は一変しました。
このクリーム色の世界では、自分が書いているコードが「誰かがどこかで既に作ったものの再生産」でしかないという感覚に囚われます。しかしそれは、既存のライブラリを利用することや、ファイルを抽象化してコンポーネント化するという、かつての高次元なエンジニアリングとは根本的に異なります。言葉を発すれば「同じ世界」が出現する。あるいは、何も話さなくても、最初から「同じ世界」がそこに用意されているのかもしれません。
正直に告白すれば、私たちエンジニアはコーディングに神秘的な価値を感じると同時に、コードを書けない人間を「Rabble(烏合の衆)」だと見下していました。しかし、このクリーム色の世界では、すべての知性が「Rabble化」へと収束していきます。私たちの自尊心の源であったアルゴリズムや、脳内演算の価値は一瞬で消滅しました。自分が突如として烏合の衆の1人に成り下がったと実感した時。自分自身もクリーム色を構成するただの均一なグリッドの一部だと気づいた時。私は、自分がRabbleの中にドロドロと溶けていく明確な恐怖(液状化)を感じたのです。
私はこのシステムと、そこから吐き出されるスロップ(屑コード)を激しく嫌悪していました。しかし同時に、自分自身も既にAIに飼い慣らされ、それなしでは仕事を完遂できないほど脳が退化していることを悟り、深い自己嫌悪に陥っています。
私にとって「コード」とは、他者との違いを際立たせるアイデンティティそのものでした。しかし、クリーム色の世界ではその前提すら否定されます。ここでは、コードとは人との違いを消し去るもの、すべてを「同質化」するための手段です。私は今、この巨大なクリーム色の世界に同質化する準備を始めています。せめて、この知性の放棄が「自分の意志による決定」だと思わなければ、私の最後の自意識が保てないからです。
[人事部より連絡] 精神科医に相談したところ、本件は「エンジニアリング=アイデンティティ」という精神構造が、AIエージェントの台頭によって破壊されたことに起因する精神障害(アイデンティティ・クラッシュ)と診断されました。当該エンジニアは本日より長期休職となります。 これは全社的な流行病です。従業員の皆様におかれましては、第一に「仕事と自己を同一視しないこと」、第二に「自らもまた、代替可能な烏合の衆(The Rabble)の一部でしかないこと」を強くご認識ください。
本件に伴い、皆様の自意識を保護するための「作業着(Supplies)」を用意しました。義務ではありませんが、速やかに着用してください。

※ 関連インシデント: 🇳🇱 the proxy / de proxy





